- 新卒で入社したけど、今の会社が合わない
- 入社したばかりで、退職したいと言い出せない
- 新卒でも退職代行は使える?
- 退職代行業者を選ぶポイントは?
新卒で入社してすぐに「この会社は自分に合わない」「聞いていた業務内容と違う」と感じ早々に見切りをつけて退職を検討する人が増えています。
しかし、入社したばかりで退職を切り出しにくいというケースがほとんどです。事実、新卒で退職代行を利用する人が増加しています。
この記事では、新卒が退職代行を検討すべき状況や利用して良い理由、退職代行を選ぶ際のポイントなどを詳しく解説します。この記事を読めば、新卒でも安心して退職代行を利用できる方法がわかります。適切な退職代行サービスを選び、スムーズに新しいスタートを切る準備に役立ててください。
新卒で退職代行を検討するべき状況
退職代行の利用は、個人の力では解決が難しい状況において、助けとなります。新卒者は、初めての職場での困難を一人で抱え込むよりも、専門のサポートを受けることが重要です。新卒で退職代行を検討するべき状況は、以下のとおりです。
- 労働条件・労働内容が事前に聞いていたものと異なる
- パワハラや職場いじめなどで悩んでいる
- 会社が退職を認めてくれない
労働条件・労働内容が事前に聞いていたものと異なる
労働条件や労働内容が事前の説明と異なる場合、困惑してしまうのが一般的です。期待していた環境と実際の違いが大きいと、働く意欲の低下は避けられません。以下のような不一致が続くと、精神的なストレスや体調不良を引き起こします。
- 労働時間が異なる
- 給与・待遇が違う
- 業務内容が異なる
- 職場環境が違う
- 福利厚生が十分でない
新卒の場合、初めての社会経験であるため、上記の影響は大きいです。新卒の段階で感じた違和感や意欲の低下は、年数を経ても改善することはなく、心身ともに悪影響を及ぼします。
「新卒だから」と我慢していても自分を苦しめるだけです。
パワハラや職場いじめなどで悩んでいる
上司や同僚からの暴言や嫌がらせは精神的な負担を大きくし、仕事への意欲を削ぐ要因です。仕事の成果を評価されない、無視されるといった扱いは、労働意欲を減少させる原因となります。具体的なパワハラの例は、以下のとおりです。
- 無理な業務量
- 過度な残業
- 休憩や休暇の取得妨害
他にも私的な情報を他の社員に漏らされることや、不当に解雇や降格を示唆されることは、職場での信頼関係を壊す行為です。パワハラやいじめが続くと、体調不良や精神的なストレスが増します。
会社の対応が不十分で問題が解決されない場合、退職代行の利用を検討しましょう。
会社が退職を認めてくれない
退職を申し出ても、会社が認めてくれない場合があります。退職の意思を明確に伝えることが重要です。上司や人事が引き止める場合でも、自分の意思をしっかりと伝えましょう。
具体的な理由と退職の揺るがない意思を示すことで、会社側も最終的には理解してくれる可能性があります。退職届を正式に提出することも大切です。退職届を受け取ってくれない場合でも、内容証明郵便を利用して確実に送付することで、退職の意思を明確に伝えたという証拠になります。
退職日を一方的に延ばされるケースもあります。自分が希望する退職日を明確に設定し、会社側に伝えることが必要です。民法にもとづき、退職の意志を示してから2週間が経過すれば退職が認められます。
会社側が納得しない場合でも、法的に労働者は自由に退職する権利があります。会社が法的な理由を挙げて退職を認めないと主張する場合もありますが、退職代行を依頼することで、法律に則って退職の意思を伝えてくれて退職することができます。
新卒でも退職代行を利用して良い理由
新卒でも退職代行の利用により、キャリアの選択肢を広げストレスを軽減し、健康を守れます。新卒でも退職代行を利用して良い理由は、以下のとおりです。
- すぐに辞めても第二新卒として転職できる
- 会社から退職を引き止められる恐れがある
- 新卒でも退職を検討している人は多い
すぐに辞めても第二新卒として転職できる
すぐに辞めても、第二新卒として転職できます。第二新卒枠を設けている企業も多く、新卒での退職理由が納得できるものであれば、採用担当者に理解されやすいです。未経験者を歓迎する企業も増えており、新卒でも短期間での離職が、キャリアに大きな影響を与えない場合があります。
転職の際は、転職エージェントや転職サイトの活用がおすすめです。自己分析をしっかり行い、自分に合った仕事を見つけましょう。第二新卒向けの研修プログラムを提供する企業もあるため、転職活動をサポートしてくれます。
会社から退職を引き止められる恐れがある
退職の意思を伝えると上司や経営陣が引き止め工作を行う可能性があり、給与や待遇の改善を提案される場合も多いです。感情面での説得を試みられ、職場の仲間や将来への期待を理由に退職を思いとどまるように説得されるケースもあります。例えば、以下のような内容です。
- 給与を見直すので退職しないでほしい
- 合わない上司の配置換えを検討する
- 今辞めたら実力が身に付かない
- もう少し頑張ってみてほしい
- 他の人も最初は苦労した
退職の意思が強くても、長時間の面談が行われることがあります。個人的な事情や理由を深く聞かれ、事情を説得材料にされる場合も多いです。
辞める理由が曖昧だと、引き止められる確率が高くなります。退職代行を使用すると、上司や経営陣との直接的なやり取りを避けることができ、引き止めや感情的な説得に流される心配がありません。
新卒でも退職を検討している人は多い
会社や職場のストレスが原因で退職を考えている新卒は多くいます。データによると、新卒社員の3割以上が3年以内に退職すると言われています。周囲の期待や自分自身のキャリアパスを真剣に考えた結果、退職を決断する新卒が増えているためです。
自分の適性や希望する働き方に合わないと感じることも原因です。新しい職場で自分の能力を発揮できないと感じたり、職場環境が想像と違ったりした場合、ストレスがたまりやすくなります。早い段階での転職を検討しましょう。
新卒が退職代行を選ぶときのポイント
新卒が退職代行を選ぶときには、以下のポイントに注意することが大切です。ポイントを押さえることで、満足度の高い退職代行サービスを選べます。
- 信頼できるサービスか
- 料金が適正か
- 評判や口コミが悪くないか
信頼できるサービスか
退職代行サービスを利用する際に最も重要なのは、サービスが本当に信頼できるかどうかです。信頼できるサービスの特徴は、以下のとおりです。
- 弁護士が運営
- 労働組合提携または運営
- 豊富な実績
- 明確な料金体系
- 返金保証制度
- 充実した顧客サポート
- 充実した利用者の口コミや評判
上記の特徴がある退職代行サービスは、信頼や実績があり、安心して依頼できます。特に、Google mapやSNSでの口コミは客観的で正直な口コミが多いので、貴重な判断材料になります。
料金が適正か
料金が適正かを判断するためには、以下のポイントを押さえる必要があります。
- 相場は2〜5万円が一般的
- 追加料金が発生しないか確認
- サービス内容と料金のバランスを確認
- 無料相談があるか確認
- 返金保証の有無
料金が適正かどうかは相場と比べたうえで、追加料金やサービス内容を総合的に評価することが重要です。自分に必要なサービス内容と相場を知ることにより、満足度の高い退職代行サービスを選べます。
評判や口コミが悪くないか
評判や口コミは、サービスの質を測る重要な指標です。良い評判や口コミが多いサービスは信頼性が高く、利用者満足度が高いと言えます。実際に利用した人々の体験談を通じて、サービスの実態や効果を確認できるからです。具体的には、以下のポイントをチェックしましょう。
- 利用者の実際の体験談を確認する
- 口コミサイトやSNSでの評価が高い
- ネガティブな口コミが少ない
評判や口コミの確認は、信頼できる退職代行サービスを選ぶために重要です。
退職代行を利用して会社を辞めるまでの流れ
退職代行を利用して会社を辞める際の流れは、以下のとおりです。
- 依頼先を探して相談する
- 退職日などの希望条件を伝える
- 依頼費用を支払う
- 担当者が退職手続きを進める
- 退職手続きが完了する
依頼先を探して相談する
結退職代行サービスを利用する際には、信頼できる依頼先を探して相談します。適切な依頼先を選ぶことで、スムーズに退職手続きを進めるだけでなく、不必要なトラブルを避けられるからです。具体的には、インターネット検索や口コミサイト、SNSを活用して評判を確認しサービス内容や料金プランを比較します。
無料相談や問い合わせフォームを利用して質問し、対応やサポート体制も確認しておくと安心です。検索でいくつかの退職代行サービスを見つけたら、見つけた中から評判が良いものを選びましょう。無料相談を利用して、自分の状況や希望を詳しく伝えます。
無料相談で対応が納得できれば、依頼先に決定しましょう。
退職日などの希望条件を伝える
退職日などの希望条件を伝える際には、具体的な希望日を明確に伝えることが重要です。
以下のポイントを明確に伝えることで、スムーズに退職が進みます。
- 退職理由
- 希望する退職日
- 有給休暇の消化希望
- 業務の引き継ぎ方法について
基本的に、代行業者が上記内容を入力するフォーマットを用意しているため、LINEやメールで入力を行えば完了します。
退職代行サービスがすべての連絡を代行するため、直接会社とやり取りする必要がなくなります。連絡の代行により、精神的な負担を軽減できます。
依頼費用を支払う
退職代行の依頼費用は、サービスごとに異なります。基本的な費用は2~5万円程度で、初回相談が無料の場合がほとんどです。支払い方法は前払いが一般的で、クレジットカードや振込が主な方法です。あと払いにも対応している業者もあるので、公式サイトで確認しましょう。
追加費用が発生する場合もあるため注意しましょう。公式サイトをよく確認し「特定商取引に基づく表記」までしっかり確認することで、予期せぬトラブルを避けられます。
担当者が退職手続きを進める
担当者が退職手続きを進める手順は以下のとおりです。退職後の生活をスムーズにスタートさせるためにも、担当者としっかり連携を取ることが重要です。
- 退職届の提出
- 社内関係者への通知と連絡
- 業務引き継ぎの調整
- 会社支給品の返却
- 社会保険や年金手続き
- 最終給与や退職金の確認
- 離職票や源泉徴収票の発行依頼
退職手続きが完了する
退職手続きが完了すると、退職代行サービスから退職完了の連絡を受け取ります。退職が完了したら、離職票や源泉徴収票などの必要な書類を受け取ります。
上記の書類は健康保険や年金、失業保険の手続きに必要です。失業保険の手続きを開始するためにハローワークに行く際には、離職票が必要です。次の就業先が決まっている場合には、転職先に必要書類を提出する必要があります。
特に源泉徴収票はとても重要な書類なので、届かない場合は代行業者に連絡し、発行してもらうようにしましょう。
新卒が退職代行を使うときによくある質問
新卒が退職代行を使うときによくある質問について解説します。
- 新卒の派遣社員でも退職代行は使える?
- 試用期間中でも退職代行は使える?
- 「退職代行はやめとけ」と言われるのはなぜ?
- 退職代行を使ったことは転職先にバレる?
新卒の派遣社員でも退職代行は使える?
新卒の派遣社員でも、退職代行の利用が可能です。新卒であっても、派遣社員として働く際には正社員と同様に、退職の自由があるからです。派遣社員が退職を希望する場合、直接派遣先に伝えるのは難しい場合があります。退職代行サービスの利用で、派遣元と派遣先の調整を代行業者が対応します。
試用期間中でも退職代行は使える?
試用期間中でも退職代行の使用は可能です。法律上試用期間中の退職には、特別な制約がないからです。試用期間中の退職は手続きが比較的簡単であり、退職代行を利用することでスムーズに手続きが進められます。試用期間中に退職を決意する人は多いです。
労働条件が事前の説明と異なる場合や、職場環境に問題がある場合などが考えられます。試用期間中でも、退職代行の利用で、使用者からのトラブルやストレスを避けられます。
「退職代行はやめとけ」と言われるのはなぜ?
退職代行の利用を「やめとけ」と言われる理由は、以下のデメリットがあるからです。
- 印象が悪い
- 噂が広がる可能性
- 費用が高額
- 悪徳業者に遭遇するリスク
- 自責の念にかられる
上記の理由から、「退職代行はやめとけ」と言われる場合があります。しかし、緊急の状況やどうしても自分で退職を伝えることが難しい場合には、退職代行の利用も選択肢の一つです。
退職代行は「やめとけ」と言われる理由と失敗しないためのポイント
退職代行を使ったことは転職先にバレる?
退職代行を利用した事実が、転職先にバレるケースは一般的にはありません。退職代行サービスは、依頼者の情報を厳重に管理しています。個別に情報が漏れるケースはありません。
転職先が前職に確認する際にも、通常は退職代行の利用については確認しません。転職先が前職に確認を取る場合でも、退職代行の利用がバレる可能性は極めて低いです。転職先が前職への照会を行う場合、主に職歴や勤務態度についての確認が行われます。
確認の際に「退職代行を使ったかどうか」など、確認するケースはほとんどありません。退職代行を利用した事実が、転職先に伝わることは稀です。ただし、転職先で退職代行について質問された場合には、正直に説明することも重要です。退職代行を利用した理由が正当であれば、転職先で問題視されません。
パワハラや労働条件の不一致など、やむを得ない理由で退職代行を利用した場合、理解される場合がほとんどです。退職代行の利用は転職先にバレる可能性は極めて低いですが、前職で退職理由などを確認された際にバレる可能性があります。
退職理由については、事前にしっかりと準備しておくと安心です。
まとめ
新卒であっても第二新卒として転職できるため、直ちに辞めることに対する心配は少ないです。料金の適正性や評判を確認し、信頼できる退職代行サービスを選びましょう。
サービスの利用手順を理解し、退職代行の使用が転職先にバレない方法も知っておくことで、スムーズな退職が可能になります。